Flashによるマルチメディア制作
及び日本・タイ間の遠隔共同授業

【概 要】

 本活動ではマルチメディアコンテンツチームを編成し,Macromedia社のFlash 2004 MX(以下Flash)を利用したアニメーションムービーの制作を行います。
 Flashを利用すれば容易にアニメーションムービーやインタラクティブコンテンツが作成できますが,本授業ではFlashの使い方やコンテンツの作り方の学習だけにとどめず,情報の統合化の考察,FlashとHTMLを組み合わせたWebページの制作, Action Scriptによる初歩的なプログラミング学習を単元の目標に盛り込み, 情報通信ネットワークの学習に繋がるような内容としました。
 さらに本学京都教育大学実践センター(佐々木真理教授,タイのナッチャー本学院生)との連携による日本・タイ間で遠隔共同授業を行い,IT技術だけでなく,多文化交流・国際理解の教育実践を行いました。


【活動期間】

平成17年10月21日〜平成18年2月27日



【活動計画】

10/21

(1)     参加者の募集

10/21()

13:00

15:30

Flash講座#1

(1)Flashの基本画面説明
(2)
サッカーボールをバウンドさせるアニメーションの作成
(3)
キャラクターがウクレレを弾くアニメーションの作成

10/27()

15:50

18:00

Flash講座#2

(1)動くアニメーションの作成(歩く・走る・話す・落ちる・砕けるなど)
(2)
音声の挿入
(3)
イメージボード・絵コンテについて

10

下旬

2

(1)ストーリー・キャラクターの考案・決定

(2)Flashムービーの制作(作品・シーンごとに作業分担する)

(3)日本・タイ間での技術及び意見の交流(BBS)

(4)作品完成アップロード

2月27日(月)

 

(1)日本・タイ間での授業交流(遠隔共同授業)



【作品制作について】

 参加生徒は4〜5名で4チームに分かれて作品の制作を行いました。まずストーリボードで大まかなストーリー・登場キャラクタの決定などを行い,絵コンテでシーンやカット割りを詳細に決定します。ストーリーが完成したら,手書きの絵をイメージスキャナで読み込んで色を塗る,またはペンタブレットを使用してFLASH上にキャラクタや背景などのパーツを用意します。素材が用意できたらパーツ化されたそれぞれの素材をレイヤーごとに配置し,カットやシーンを構成していき,フレームごとにアニメーションまたはモーショントゥイーン,シェイプトゥイーン,モーションガイドを利用してアニメーションとして完成させていきます。



【タイ−日本間の国際交流について】

1.ディスカッションウェブボードの設置

 遠隔共同授業当日までの間,タイ−日本間の生徒の交流を可能とするため,本校教科情報のウェブページにタイ−日本間ディスカッション用のウェブボード(電子掲示板)を設置し,タイ−日本側の自己紹介や作品の紹介,ディジタルアニメーション技術の意見交換を行えるようにしました。
掲示板で使用している言語はタイ側−日本側ともに英語とし,遠隔共同授業と同様,英語コミュニケーション能力の育成につなげました。

2.タイ−日本 遠隔共同授業(平成18年2月27日)

平成18年2月27(月),本校コンピュータ教室において本学京都教育大学実践センター(佐々木真理教授,タイのナッチャー本学院生)と連携し,タイのチュラロンコン大学附属高等学校と本校との間でテレビ会議システム(Leadtek社製 IP TV電話)を用いた遠隔共同授業を行いました。当日はFLASHディジタルアニメーションの作品発表及び英語による作品紹介,タイ−日本の生徒の意見交換が行われました。

タイ側の映像を大型スクリーンに投影しています。 タイ側が作品発表をしている様子を投影しています。
タイ側の作品を投影しています。 作品発表後はウェブボードに作品をアップロード,PCで作品を見ることができます。
本校4チーム18の作品発表,作品紹介,意見交換の様子です。


17:00

17:10
生徒の紹介 ・チーム全員をカメラで写します
学校の紹介
・京都教育大学附属高校
・チュラロンコン大学附属高校
・英語による学校紹介
・学校紹介ビデオ(本校放送部制作)上映
17:10

18:10
作品発表(8チーム9作品) ※日本側の発表時以下の手順で発表を行います
(1) コンピュータ教室中央(プリンター前)に全員並ぶ
(2) 16号機でFLASH作品を再生する
(3) 再生を終えたら紹介者は作品の紹介をする(英語)

※タイ側の発表時以下の事項を発表の際に書きだしておきます(記入用紙を配布します)。

(1)作品の感想
・ ストーリーについて
・ 登場キャラクタについて
・ 日本とタイとの作品の違いなど
(2) 質問事項
・ ストーリーについて
・ 登場キャラクタについて
・ ムービーで使われている技術について
18:10

18:30
意見交換・質疑応答 ※作品発表の際に記入した質問事項を基にして感想や質問をします。



【完成作品】

本校とタイ側の制作作品を2作品ずつご紹介します。

本校SSCチームの作品(1)


本校SSCチームの作品(2)

タイ側制作チームの作品(1)

タイ側制作チームの作品(2)